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990円(税込)
感想・レビュー
半ば神格化されていた電撃戦のグデーリアン。その回顧録、その名も『電撃戦』はかなりの誇張と虚飾、不都合な真実の隠蔽がなされたものだった。回顧録とは往々にしてそういうものだが。電撃戦はドイツのドクトリンにも存在しなかった。戦後自分の名声を得たかったリデルハート卿は、あの有名なグデーリアンも俺の本を勉強したんだぜと言いたいために、自身の賛辞を書かせる代わりに『電撃戦』の英語版の出版を申し出る。Wikipediaのグデーリアンは出典のほぼすべてが本書である。
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感想・レビュー
ユニークなテーマに興味を持ち手に取るが、内容は、世界史/政治/宗教/科学/現代/日本の6章に分けて、ラテン語を語源とする用語の紹介を中心とする小ネタ雑学集のような感じ。「ラテン語がいかに身近かということを知って頂きたくて」という執筆の趣旨は理解するが、私には、宗教や科学を表現する言語として、西洋文化の根幹となり、知識人の教養の原点となったラテン語の、歴史的・社会的な位置づけに深く踏み込んでほしかった思いが残る。特に、ウルガタ聖書の扱いや、現代各国におけるラテン語教育の現状などを、もっと知りたかった…。